フリージアはわたしよ

crystalrabbit

フリージアはわたしよ

                   

 フリージアが死んだ。貨物を満載した軽トラックに轢かれたのだ。

 日差しが柔らかくなって、庭の植物の緑も日々少しずつその色を濃くしていた。

 霞んだ空に朝から春風が舞っていた。物干し棹の片方が落ちて、白い洗濯物が滑り台を滑る子供たちのように連なって一方へ移動した。垣根の隅に集めていた落葉が、一週間前の状態に戻った。

「ママー……」 

 玄関先で子供の泣き声が聞こえた。友香里だ。

 さっきまで吹いていた風がぴたりとやんだ。明るくなった春の日だけが静かに照っていた。やはり、友香里だった。友香里は母の姿を認めた。青い空間は一瞬ではあったが静止した。束の間静寂が充満したが、その幕はすぐに破られた。友香里の一層甲高い声が同じ空間を占領した。喧噪は、瞬く間に充満した。

 泣きながら入ってきた由香里の姿に、佐和子は驚かなかった。このようなことは、今までも時々あったからだ。

 佐和子が、物干し棹に洗濯物をもとのように並べて戻ってきたとき、由佳里はさらに大きな声をあげた。生け垣の向こうには、軽トラックがエンジンをかけたまま止まり、見知らぬ男が立って、こちらを見ている。由佳里のことが気になると思いながらも、何の用事かしらと、そちらへ半歩踏みだしたとき、その男は両手を胸の高さまであげて、来訪の目的を無言で告げた。佐和子にも、友香里が泣いている理由がわかった。        

 縞模様の毛におおわれた二本の足が、紐のように垂れ、いつも見るフリージアよりも躰が長く見えた。そのぶんだけ胴体は細くなって、内蔵と血管の形が腹部のうすい皮をとおして窺えた。腹はあまりにも弱々しく伸びていたが、その模様と色はまぎれもなくフリージアのものだった。白い緻密な毛で蔽われた顔面を斜めに流れる暗赤色の液体が、瞑ったた片目を横切って無残さをいっそうかきたてていた。目は閉じていても、その優しさに満ちた顔には、いつも見るフリージアの満ち足りた面影があった。生の時間の記憶があざやかに蘇った。どんなに躰が見慣れているものと異なっていようとも、その顔は、多分すでに死んでいるのだろうが、フリージアのものに間違いはなかった。

 佐和子は、すべてを了解した。そして、何か今までとは別の生活がはじまるような予感がした。

 しかし、ただそのような予感がしただけで、それが不幸のはじまりか、あるいは幸福への助走かは、佐和子には理解できなかった。おそらく、夫の芳彦も、もしそこに居合わせていても同じことだっただろう。いや、佐和子だけは芳彦とは別の経験から、それが前者であるということを知っていたのかもしれない。こんなことは、もっともフリージアを可愛がっていた由佳里には知らせたくなかったが、何しろいちばん始めにそのことを知ったのが、当の由佳里であったから、いたしかたなかった。由佳里は、乗り始めたばかりの自転車を持ち出して、乗ろうとしていたところだった、と後で語った。

 さいわい、由佳里は無惨な死骸を間近に見ることはなかったものの、由佳里の悲しみには、想像を絶したものがあった。

 ほどなく、佐和子はフリージアの遺骸の処置を芳彦に頼んだ。

 庭の隅に盛られた土の山には、タンポポの花が開いたままで移し換えられて、うなだれたようにゆれていた。

 いつまでも動こうとしない由佳里を、佐和子も芳彦もただ見つめていた。

 どれくらいたってからだろうか。佐和子が菓子の入った紙箱のふたの裏に「フリージアの墓」と、黒のマジックで書いたのをもってきたのは。

フリージアのお墓よ。この下でフリージアは静かに眠るのよ」

 佐和子は、その縦長の白い紙をタンポポの後ろに立ててから、両手をあわせて、由佳里の耳元で静かに言った。 

 由佳里の目から大粒の涙があふれた。折からの春の日差しを反射して頬の上で紅色に光った。肩が小刻みに震えた。佐和子は、その肩に外側から両方の手を差し伸べて、そっと立たせた。由佳里はだまって、佐和子からの指示が肩を通して伝えられるままに、足を動かせた。

 

 午後になっても、由香里は黙ったままだった。画用紙に向かってフリージアの絵を丹念に描いていた。フリージアが生きているときにもよく描いていたので、すらすらと描けた。

「可愛そうなフリージア。きれいなお墓を作ったから、フリージアは安らかに眠っているわよ」

 佐和子が小さく言った。由佳里は何も言わなかった。

フリージアはわたしよ」

 と翌朝起きると由佳里は言った。表情に特別の変化があるわけではなかった。ただ、いつもと同じようにパジャマ姿のまま、二階からたどたどしい足音をさせながら降りてきた由佳里が、朝の挨拶の代わりに発した言葉だった。

フリージアは死んだわ。変なこと言わずに、着替えなさい」

 朝ご飯の支度をしていた佐和子は、由佳里に背を向けたままで言うと、そのまま調理を続けた。

「変なこと? 変なことじゃないわ。フリージアは生きているわ」

「何を言ってるの?」

 今度は佐和子も手を止めて、振り返って由佳里の顔を見た。いつもながらの、目覚めの顔である。起きだちだから、目は細く頬がふっくらと見える。

 由佳里は佐和子に言われたことを実行したのか、あるいは習慣だからそうしたのか、服を着替えるために次の部屋に入った。会話はそれきりになった。

 服を着替えた由佳里は、畳の上に座ると両手を前についた。立てた膝が胸の前にきて、手がまっすぐに伸ばせないとわかると、足を大人がよくやるように胡坐(あぐら)に組んだ。両手を開いて親指をあわせて足の前に置いた。こうすると、手をまっすぐ伸ばすことができた。横から見るときれいな三角形になった。そのとき由佳里は頭をあげて「ニャー」と言った。細めた目が笑っていた。小さく開いた口元が朝の光に輝いた。

「あら、パパいたの?」

「ああ、お早よう」

「お早よう。わたし、フリージアよ」

「何、フリージア? フリージアはもういないよ」

「そんなことはないわ」

「庭にお墓を作ったじゃないか」

「でも、わたしはフリージアよ」

「ああ、もういいから、ご飯にしよう」

 由佳里は、三角形の姿勢をどうしたものかと、考えていたのだろうか。芳彦の顔を見ながらも、なお動こうとしなかった。

 芳彦が、これ以上待っても仕方がないから、由佳里ひとりをここに残しておこうと思ったとき、由佳里は体重を左手のほうにかけるようにして右手を前に出したかと思うと、腰をあげた。そして両手を交互に出して進みだした。

 腰をさらにあげて足を伸ばすと、頭が下を向いてしまうので、スムーズにはなかなか進まない。それでも、由香里は両手を床から離そうとはしない。そのまま、交互に両手を前に出しながら、そして四つん這いになって、足をそれに従わせて滑らせるように移動させて歩いて行った。そのうち、手の長さに較べて足のほうが長すぎるので、足は膝を曲げて短くした。そうすると、顔を前に向けることができてバランスがとれる。

 さきほど由香里が座っていたところまでは、朝の光が束になって差し込んできていたが、次の部屋に通じるところは障子が入っているせいもあって、暗くなっている。直射日光に慣れた目には、逆光で近くの人の顔をみるときのように、そのディテールを判別することができなくなる。ちょうど、その光の不在のところを由香里が通過している間は、詳細が消えてしまったが、すぐに奇妙な前進が、次の間に出現した。

 いつも自分が座っている席まで来て、まず右手で椅子の端を掴むと、足を伸ばしながら左手で反対側に体重をかけて、いとも軽やかに腰をかけた。

「悪い冗談はやめなさい!」

 芳彦が、吐き棄てるように言ったその瞬間、由香里はさっと首をまわし、振り返った。目を細めて、上目使いに睨んだ。その後から追いかけてきた前髪に、その目は瞬時にして隠されてしまったが、芳彦に恐怖の念を抱かせるには充分だった。

 芳彦は、驚いた後で、その言葉が由香里に向かって投げられたものではなく、治まらぬ自分自身に向けたものだったということに気づいた。

 春風に庭木がゆれていた。物置の戸がゆれる音も聞こえた。

 猫とはいえ、愛するものを失った悲しみに対峙している由佳里に対蹠することができなかった自分への腑甲斐なさが、心の中にうすい靄のように堆積していた。先程の、四つん這い歩行の奇行を、無言で見過ごしたということの自己嫌悪も、それに拍車をかけた。

 しかし、それにも増して焦燥感を駆り立てるのは、由香里の細めた眼差しの記憶であった。目の記憶は目の付近に停滞するという。追い払っても追い払っても、頭の中を回転しているようだ。そして止まったさきはとみれば、眉間の前六センチばかりのところであろうか。

 芳彦は、このときほど、由香里にきつく当たることの不利を悟ったことは、由香里が生まれてからなかった。由香里は由香里なりの最上の方法で、愛するフリージアを失った悲しみを耐えているに違いない。そして、その方法が奇妙なものであっても、それがフリージアへの思いなら、それを認めるべきだと、芳彦は思った。

「さあ、どうぞ」

 佐和子が由香里に、いつもの朝の食事のときと同じように言った。佐和子はまだ、由香里が、食卓まで猫の真似をして歩いてきたことを知らないのだ。もし、知っていたら、こんな調子で、朝ご飯を進めることができたかどうか、疑わしい。これは芳彦の想像に過ぎないが、このような由香里の態度を見ていたのだったら、佐和子はここで躾という観点から、昨日のフリージアの死と由佳里の悲嘆をすべて忘れて、厳しく追及したのではないかと思った。いや、自分と同じようにあっけにとられて、注意することすらも忘れてしまうかもしれない。でも、いずれにせよ、佐和子は由香里の四つん這いを見なかったのだし、注意もする必要がなかったのだから、これは済んだことにすればいいではないか、と思った。

 さらに、このことについて深く考える必要がなくなったのは、由佳里がご飯をよそおった茶わんに向かって口をもっていった時だった。由香里は手をだらんと垂らしたままで、テーブルの上に置いてある茶わんを左手で持つでもなく、そのままの位置に置いたままで、自分の背中を前に傾けてから、首を曲げて顎を出した。口を直接ご飯の上にもっていった。 唾液に濡れたオレンジ色の舌が動いた。ぺろぺろとなめるようにして食べた。由佳里は猫になったつもりであろう。しかし、急にそんなことをしてもうまくいくはずがない。不愉快そうに顔を下げたままで、上目使いに、周囲を見渡した。

 その目つきを見て、芳彦は改めて不快の念を感じた。目の中の円い茶色の部分は、目の中心に位置することによって均整をたもつ。それが極端に上側に偏ると、顔全体のバランスまで崩れてくる。

 叱ることの不利を悟った芳彦は、無言で佐和子の出方を待った。驚いた佐和子は芳彦の顔を見た。二人の目があった。佐和子は、芳彦に何か言ってくれと言わんばかりに、芳彦の目をじっと見た。

 芳彦は無言で首を振った。おまえ注意しろとも、あるいは、好きなようにさせてみようとも言っているようである。佐和子は、その解釈に逡巡していた。その間に、由香里は両手を使わずに茶わんに盛られたご飯をがぶりと噛んだ。

 驚いた佐和子は目を、芳彦が今まで見たことないほど大きく開けて、由香里のその動作を凝視していた。このときは芳彦のほうには向かず、由香里の顔をじっと見て、首を軸にして顔を上下に動かした。それはスローモーションで張り子の虎の動きを見るようだった。口は瞬間的に大きく開き、すぐに顎を動かせながらすぼめたり開いたりした。突き出された唇は丸くなったり、菱形になったりしていた。それは水面に出てきた金魚がぱくぱくと空気を吸うような動作ではなく、もちろん声も出なかった。

 こういうことが続くと、由香里の顔がだんだんと猫のように見えてくるから不思議だった。目は細くなって、両端の皮膚の切れ目のところが上向きになったようだ。それに、耳も丸みがとれて、心もち三角形に近づいているように見える。

 芳彦は、大丈夫だろうかと自分に言い聞かせた。顔が猫に似てきたのではない。躰つきなんだ。それにいかにも躰が丸まって、なおかつ柔らかそうに見えるのだ。まるで、猫のように。だから、顔まで猫に似てきたと思うのかも知れない、と思った。

 由佳里の躰がこんなに柔らかかったのか、と改めて思った。

 芳彦は子供の頃聞いた酢を舐める猫の話を思い出した。

 酢を舐めれば、躰がやわらかくなると、仲間の猫に教えられた猫が、夜な夜なこっそりと台所に入るという話だった。芳彦は、その光景を今でも想像することができた。真暗な月の出ていない夜、お皿の上に酢を入れて、ピンク色の舌でピチャピチャと舐めている猫。ただ顔のまん中で緑色に輝くふたつの眼だけが、上下にゆれている。・・

 由佳里の猫の真似はすぐに治まると思われたが、三日経ってもやまなかった。そしてそのことを咎めれば咎めるだけ由佳里はフリージアに撤した。

「もうこうなれば、こちらも猫になって慰めるしかないわ」

「馬鹿なことを言うなよ。そんなことをしてどうなるものでもあるまい」

「ええ、馬鹿なことかも知れないわ。でも、何もしないで、このまま見過ごすわけにはいかないわよ。とにかくいろんなことをやってみるわ」

「やめておけよ。一週間もすれば、フリージアのことなんか忘れるさ。そうすれば、もとの由佳里に戻るよ」

「でも、由佳里はますます猫のようになるわ。これ以上ほっておけないわ」

 佐和子が由佳里の相手を始めた。

 由佳里は畳の上に三角形を作って座っていた。

「にゃあ、にゃあ、フリージア。由香里はどこに行ったの?」

 と言いながら佐和子は両手を畳について、由佳里と同じように三角形を作って座った。

「にゃあ」

 と由佳里は言っただけだった。しかし、目を大きくあけて、佐和子を見ると、うれしそうに微笑んだ。             

「由佳里、ママよ。わかる?」

 由佳里の反応に気をよくした佐和子は、勢い込んで言った。

 しかし、由佳里は応じなかった。手をついたままで腰をあげ、背中を高くして威嚇するような姿勢をとった。

フリージアフリージア、おとなしくしてね」

 由佳里が静まったのを見て、佐和子は安堵した。

 もっと気をつけなければ、と佐和子は思った。

 ちょっとでも気を許すと、由佳里は狂暴な猫のように背中を上げて怒る。このようなことが起こるごとにますます由佳里はフリージアになっていく。

 こうして奇妙な生活が始まった。佐和子と由佳里が猫の生活をなぞる日々が始まったのだ。テレビを見るときも、会話をするときも二人は胡坐を組み、両手をついて三角形の姿勢で過ごした。そして、互いに自分たちが猫であるということを確認するために、また相手が猫であるということを信じているための証として、会話の途中に「にゃあ、にゃあ」という言葉を差し挟む。

 かと言って、日常生活のすべてを猫のスタイルで通せるものでもなかった。そういうことが可能なのは、食事のときと歩くときぐらいのことだった。とりわけ階段を上るときは容易だった。ただ、両手を交互について上りさえすればよいのだった。

 食事は三人のうち二人が猫のように、手を使わずに食べた。舌を使ってぺちゃぺちゃと音を立てながら食べる。箸を使わないようにするために、だんだんと容器が替わり、それにつれて食事の内容も変化した。底の深いお碗はどうしても舌だけで食べることが難しいとわかったので、さっそくお皿に替わった。ご飯も茶わんよりもお皿のほうがいいということになった。それに熱いのは食べにくいので、少し冷えたのを二人は食べている。

 しかし、このように工夫してもすべての料理を箸を使わずに済ますわけにはいかない。そこで、時々、たとえば、魚の骨をとるというようなときは、素早く箸で食べやすいように準備しておくのだ。そのときは互いに相手が猫をやめるとということを黙認して、咎めたりはしない。こうすることによって、日常生活を快適に過ごせるということが、二人にはわかっていたからである。       

「もういい加減にやめろよ」由佳里がいないとき佐和子に言った。

「でも、もう少しよ。由佳里も少しずつ素直になるわ。それにフリージアの記憶もだんだんと薄らいでいくでしょうから、もう少しがまんして」

 佐和子は芳彦のほうを見て哀願するように言った。

「由佳里がよくなっているようにも思えんが・・」

「あなたにはわからないのよ。こうして由佳里と一緒になってにゃあにゃあ言っているとよくわかりますわ」

「そんなもんかねぇ」

 と、芳彦は言ったものの、心の中に何かひっかかるものがあるように感じた。

 

 日がたつにつれて、二人はますます仲良く打ち解けた。互いに生活の一部において猫であることを認めあってそれを了解していた。そしてそのことが何ら不自然でなく、すっかり生活の中に溶け込んできたと芳彦にも思われた。だから、芳彦が、由佳里に向かって

フリージア、由佳里はどこ?」

 と言ったとき、芳彦自身が抵抗を感じなかった。    

「にゃあにゃあ」

 由佳里はうれしそうに芳彦を見た。

 ・・由佳里と佐和子が三角形を作って座っているところへ、芳彦も加わった。芳彦はそのとき初めて、三人が互いにその存在を認めあうことの、心のやすらぎがわかった。

 だから、食事をするときも由佳里や佐和子と同じように、なるたけ箸を使わないようにすることにも抵抗はなかった。

 冷めたシチューを底の浅い皿に入れて、家族三人が、ぺちゃぺちゃと音を立てながら舐めていた。もうこのような食事には慣れっこになり、芳彦には違和感はなかった。ただ、雨の多い季節で、蒸し暑さだけが不快だった。 ふと芳彦が、顔をあげると、由佳里が途中なのに食べるのをやめて、二人を見つめていた。

「やめてよ! 何よ、みんなで猫の真似なんかして! フリージアはわたしだけのものよ。フリージアはわたしよ。だれの心の中にも生き続けることはできないわ」

 由佳里が、突然言った。

 芳彦にも、佐和子にも、すぐにはその意味するところがわからなかった。しかし、このことを言った由佳里が実は二人が長いこと待ち望んでいたことだと、まもなくわかった。

 しかし、それを聞いた佐和子はかえって怒った。かつて由香里がよくしたように、両手をついたままで、背中を高くして「ふっー」と威嚇するように言った。   

 佐和子は由佳里の変化をどうして喜ばないのだろうか、と芳彦は訝った。

「あ、そうだね。おかしいね。もうこんなことやめようよ」

 芳彦は、上目使いに見ている佐和子の顔を一瞥してから、由佳里のほうを向いて、照れながら言った。

 由佳里は笑いながら芳彦を見返した。

 芳彦は、梅雨になる前に肩の荷がおりたと思った。と同時に、もうしばらくこのままでいたいとも思った。crystalrabbit